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ライティング事業 2021.5.24
#12うちのアマダサン「アマダサンの”オレ流!歴史解説”は絶品!!」
浅井 ユキコ
放送作家、コピーライター、編集・ライター
二十歳の時、放送作家事務所に所属し日本テレビ「高校生クイズ」などを担当。その後、活動領域を活字媒体に広げるべく広告代理店(株)エス・ピー・サービスに転職しコピーライターを学ぶ。さらに住宅雑誌では編集長を務めたことで、メディア(放送作家)、広告(コピーライター)、雑誌(編集・ライター)という3ジャンルに携わることができる異色の物書き。現在では自身が起業したライター集団(株)LOCOMO&COMOの代表と、社会貢献事業を行う一般(社)TERACO舎の理事を務めるなど、精力的に活動している。個人としては先祖代々ジャイアンツファンを語り、甲子園に行くために受験校を選択するなど大の高校野球好き。また、病院の病棟で看護補佐を行うなど何足ものわらじを履く意外性もある。
ワタクシ、このブログでアマダサンのことを、
「ディスリスペクト(ディスりつつリスペクトしている造語)」
とお話してきましたが。
「これだけは!」という、本当に尊敬していることがあります。
それは
◎見聞きしたものに対する、
理解力が高いこと
◎それを他者に、
面白おかしく
解説&翻訳できること
です。
その最たるものが、
オレ流の「歴史の解説」なのです。
どういうことなのか──そうですね、
ただ褒めちぎっても薄気味悪いですので、
「オレ流!歴史解説」の会話を掲載してみましょう。
ある時ワタクシが、ふとアマダサンにこう問いかけた時の会話です。
ワタクシ(以下、ワ) 本当に太郎さんは歴史が好きだよね。
歴史上の人物の中で、誰とお酒飲んで話してみたい?
アマダサン(以下、ア) 酒?酒ねえ……
龍馬! 龍馬と酒飲んでみたい!
ワ 飲み会でなに話す?
ア とりあえず……
俺は未来から来たんだけど、
未来ってこうなってて、、、
俺、アメリカに留学したことあるけど、
15時間でアメリカまで行けちゃうんだぜっていうのを
ひとしきり喋ってー、、、
今の日本の経済状況を伝えたい。
結局日本は「ITやテクノロジー、株価で負けてるって」
ワ じゃあ逆に、未来人として
龍馬に指摘するとしたらなんて言う?」
ア それを言うならね、龍馬に言ってやりたいよ、
「お前!
京都にはもう、行くな!!」
だね。
「だいたいお前、
京都に行き過ぎなんだよ。
お前の目で見るんじゃなくて、
とりあえず京都は任せて、
あなたはあなたで
やることあるのよ」
って言ってやりたいね」
ワ でも、お龍さんっていう恋人が、
京都にいたからじゃない?」
ア いやだからさ、京都に留まらせるんじゃなくて、
高知に引っ越しさせるとかね。
そういうことができたんじゃないかなって
ワ 京都にあまり行かなかったらどうだった?
ア 殺されなかった
ワ それはそうだよね。
じゃあなんで京都に
しょっちゅう行っちゃったんだろ
ア 自分の目で、
世の中が回っていくところ、
変わっていくところが
見たいのよ。
薩長同盟を……
薩長“同盟”っていってるけど、
あれ、はっきりいって、
長州が「助けてくださいよ」
って言ってるだけなのよ、
くっだらない!!
ワ そうなんだ
ア だけど薩摩は、
「喧嘩してる場合じゃないから」と、折れるわけ。
そこがすげえなと思ってるんだけど、
それをつないだのが龍馬じゃん?
で、それをするために、
京都にある薩摩屋敷に行ったわけ。
でさぁ、
薩摩の屋敷とか長州の屋敷には、
新選組とか入れないからさ、
だったら屋敷に逃げろよ
って思わない?
な、ん、で、
寺田屋なんだよ(笑)
ワ 寺田屋で恋人のお龍さんが
働いてたからでしょ
ア お前みたいな派手なやつが
しょっちゅう出入りしてたらさあ、
有名になるに決まってんじゃん!!
それをさ、
やれ定宿だっつって、
いっつも寺田屋、
いっつも近江屋。
違うだろ!っつーの!!
ワ だけど龍馬は脱藩者だから
藩邸には行けなかったんじゃないかなあ
ア 西郷さんが囲えばいいの
ワ いけるかなあ?
ア いけるいける
ワ だとしたら、
人の世話になるのが嫌だったのかな。
薩摩を贔屓していると
見られるのを嫌ったとか?
ア 自分の中では龍馬はやっぱり
土佐藩士だったんじゃないのかな。
だから、
土佐藩士の浪人たち、
中岡とか……
そういう奴らと集まって
飲み交わしたいわけよ!
飲み会したいわけよ、あいつ(笑)
なんでかっていうと
寂しがり屋だからさ。
人がいないと嫌なわけ
ワ それはあるね(笑)
それに面倒見のいい人だよね。
世話焼きな性分なんだろうね。
ア 世話焼き兼、自分でなんでもできる、
足腰も強い、武術も長けてる、
なんでもできる
バランサーなわけですよ。
で、すっごい素直。
だから勝海舟に会った瞬間に
「先生最高です!!
今すぐ弟子にしてください!」
って言っちゃうわけよ。
そんなすぐ言う?普通(笑)」
ワ たしかに(笑)
ア 言われた勝さんはさあ、
「おいおいおい、
ちょっと待てよ。
お前さあ、
いま来たばっかじゃーん?」
みたいな。
「いや、だけど〜僕〜、
ちょーっと
感銘受けちゃったんで、
弟子になるの、
今日からでいいっすよねぇ?」
みたいにぐいぐい来るわけよ。
そんで勝海舟も
「しょうがねえな〜、
もう面倒臭せえから
それでいいや」
っつって、面倒臭がって折れるわけ。
空気まったく読んでないから
ワ 傑作だね(笑)
ア その勢いで
松平春嶽を紹介してもらったときも
そうだったのよ。
「春嶽さん、最高っすね!!
マジ、ハンパないっすね!!
……で、金くれません?』
って言うわけ。
「え? 金? なんでだよ」
「いや〜、勝先生と
海軍訓練所作るんで、
金足んないんで、
金頼むっつったら、
そこらへんの高利貸しか、
藩のみなさんでしょう!
しかも先生、
うちの勝師匠と仲良しですよね?
そしたらいいじゃないですか、
200両ぐらいくれたって!
ちょーだい!」
って言うわけ。
まあー図々しい(笑)
でも、ピュアだからできちゃう
ユ 人物としてはすごく魅力的だね。
そういう人大好きだもんね、太郎さん
ア そう、大好き大好き♡
とまあ、こんな具合です。
史実を間違って捉えていることもあるでしょうし、
ご本人ーー歴史上の人物たちですねーーは、
そんなつもりないこともあるでしょうが、
なんたって「オレ流!歴史解説」なので、
そこはご愛敬ということでご容赦を。
でも、アマダサンに解説してもらうことで、
歴史の筋がぐっとわかりやすくなるし、
なにより歴史上の人物たちが
イキイキと時代を生きている
ドラマ性が感じられます。
妙に親近感が湧いてきて、
思わずワタクシも、龍馬のことを
「あいつでしょ〜?」
なんて友達感覚で喋ってしまいそうになります。
歴史が苦手だという方でも、
現代に置き換えた喋り方をしてくれるので、
歴史の見方が変わると思いますよ。
ぜひ一度、
アマダサンの「オレ流!歴史解説」
を聞いてみてください。
本人、喋りたくて喋りたくて
うずうずしています、実は(笑)
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