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2021.7.30

#16うちのアマダサン「アマダサンが『喜ぶ言葉』とは」

enpitsu

浅井 ユキコ

放送作家、コピーライター、編集・ライター

二十歳の時、放送作家事務所に所属し日本テレビ「高校生クイズ」などを担当。その後、活動領域を活字媒体に広げるべく広告代理店(株)エス・ピー・サービスに転職しコピーライターを学ぶ。さらに住宅雑誌では編集長を務めたことで、メディア(放送作家)、広告(コピーライター)、雑誌(編集・ライター)という3ジャンルに携わることができる異色の物書き。現在では自身が起業したライター集団(株)LOCOMO&COMOの代表と、社会貢献事業を行う一般(社)TERACO舎の理事を務めるなど、精力的に活動している。個人としては先祖代々ジャイアンツファンを語り、甲子園に行くために受験校を選択するなど大の高校野球好き。また、病院の病棟で看護補佐を行うなど何足ものわらじを履く意外性もある。

いきなりですが、アマダサンは
この言葉が嫌いです。

「声が大きいよ」


この言葉をいうと、十中八九、怒ります。
なんでなのか良くわかりませんが、
嫌みたいです。

本当に大きいから、
一緒にいると恥ずかしいですよね?

しかし、怒ります。

 

その反対に、「喜ぶ言葉」があります。
それがコレです。

「裏地見せて」


です。

 

気持ち悪いですか?
そうですよね。

でも、
この言葉をいうと、十中八九、喜びます。

そして、裏地をみせてくれます。

ある時はジャケットのボタンをはずし、

「コレ、可愛くない?
 水玉なんだぜ?」


と。

紹介された、綿の黒いカジュアルなジャケットは、
アマダサンが愛用している
コム・デ・ギャルソンのもの。

オシャレさんが好むチラリズムを巧みに使い、
シックで無機質な表地からは予想もつかぬ、
赤色の水玉が裏地に使用されています。

「途中で黒い布、
 足りなく
 なっちゃったのかな?」


このやりとり、もう何万回とやっているので、
時にはワタクシもふざけたくなります。

「お前バカか。
 これがいいんじゃない!
 わかんないかなぁ〜」


このやりとり、もう何万回とやっています。

 

つまりアマダサンは、洋服が好きです。
一時期は、コム・デ・ギャルソンしか着ませんでした。
最近では、上記以外にも手を出しているようですが、
コム・デ・ギャルソンがデフォルトです。

好きになった理由を聞くと、
2泊3日ぐらいかかる勢いなので、
皆様のお手間を省くためにも簡潔に図式で紹介します。

コム・デ・ギャルソンとは
    ↓
日本のDCブランドの
先駆けのひとつ 
    ↓
デザイナー・川久保令
    ↓
そこに渡辺淳也が入社し
JUNYA WATANABE
COMME des GARÇONS
を立ち上げる
    ↓
アマダサン、惚れる
    ↓
アマダサン、買いまくる

    ↓
アマダサン、チラリしまくる


以上です。

いいと思いますが、
男性がジャケットの前をバッと開く行為、
一歩間違ったらド変態で逮捕です。

道端では是非やらないでいただきたいです。

 

さて、そんなコム・デ・ギャルソンの
チラリズムが大好きだったアマダサン。

唯一の喜ばせ言葉であるはずの
「裏地見せて」が、最近、使えない状況にあります。

それは、

チラリしなくなった


から。

チラリではなく、
ズバリになったのです


どういうことか──

「剥き出しミリタリー」
 にハマっている


のです。

こんな具合です
   ↓

最近特にひどいです。
シャツ、パンツ、バッグ、靴に至るまで、

全身に迷彩柄を愛用


チラリしていた時は、まだシックで、
お客様の前にも出られる格好でした。

しかし最近は違います。

迷彩柄で打合せ


も、良しとしています。
どうしちゃったのでしょう。。。

 

その異様さに、いち早く気づいたのは実の娘さんでした。

「ねぇ、お父さん」

「お父さんはどこに
 戦争に行くの?」


可哀想に。
幼かった娘は、父はソルジャーだと思っていたのか、
そうじゃないにしても、
父は強制的に戦場に送り込まれるのではないかと
心配したようです。

 

なぜ、このようなファッションに変異したのか、
アマダサンにインタビューしてみました。

「きっかけはね、
 山登りに行く服からかな。
 山っていったら木々でしょ、
 木々っていったら迷彩でしょ」


この説明を聞いて……
言いたいことわかるようでいて、
あまりわかりません。

さらに

「この迷彩の格好でさ、
 山に溶け込みたいと
 思ったわけよ。
 山と一体になるっていうの?」


話しの方向が、少しスピリチュアルに
傾いてきました。
大丈夫でしょうか。

「宇宙のパワー」とか言い出したら、
迷わず目を覚ませといわなければなりません。

「それで実際に
 一体となったわけよ」


ほんとうかよ。

「俺ね、実際、
 山登りの途中で、
 木々の合間に隠れたわけ。
 そしたら一緒に登った仲間、
 誰も気づかねぇ〜でやんの
(笑笑笑)」


笑い事ではありません。
オチがなさすぎます。

しかし本人は、その「透明人間効果」に
非常に満足したようで、
山を下り都会生活に戻った今でも、
迷彩柄のアイテムを身につけています。

 

日常の中では、目立ちすぎます。

今日はこれで以上です。

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