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2021.11.9

#19うちのアマダサン「改めて考える、アマダサンの会話力」

enpitsu

浅井 ユキコ

放送作家、コピーライター、編集・ライター

二十歳の時、放送作家事務所に所属し日本テレビ「高校生クイズ」などを担当。その後、活動領域を活字媒体に広げるべく広告代理店(株)エス・ピー・サービスに転職しコピーライターを学ぶ。さらに住宅雑誌では編集長を務めたことで、メディア(放送作家)、広告(コピーライター)、雑誌(編集・ライター)という3ジャンルに携わることができる異色の物書き。現在では自身が起業したライター集団(株)LOCOMO&COMOの代表と、社会貢献事業を行う一般(社)TERACO舎の理事を務めるなど、精力的に活動している。個人としては先祖代々ジャイアンツファンを語り、甲子園に行くために受験校を選択するなど大の高校野球好き。また、病院の病棟で看護補佐を行うなど何足ものわらじを履く意外性もある。

どうしてこう、言動が人と変わっているのでしょう。
息を吐くようにハラスメント的な台詞が飛び出してくる、
それがアマダサンという人物なのです。
ワタクシには考えられません。

「Uスケ。
 お前こんどの水曜、
 休むつもりじゃ
 ねえだろうな」


今日登場するUスケ君とは、
アマダサンがフランス旅行中に、
同じくフランス観光をしていた
若い男の子グループのひとり。

グラフィックデザイナーであることから仲良くなり、
帰国後も交流を続け、
現在では弊社の仲間として働いています。

不思議なご縁のUスケ君です。

「はい、休みません!
どうしてですか?」


アマダサンは、このUスケ君を非常に可愛がっており、
Uスケ君がフリーランスになった時には、
「仕事が無くて食えないのは可哀想」
と気にかけ、積極的に仕事をふっていました。

「どうしてか?
 あのな、こんどの水曜は
 国民の祝日なんだよ」


弊社は毎週月曜日に「全体会議」をし、
その週のスケジュールと動きを確認しています。
最近では、コロナの影響により、
リモート作業中のメンバーは
zoom(映像会議)で参加しています。

Uスケ君も、この日はzoomにて
全体会議に参加していました。

「休む予定はありませんが、
 “国民の祝日だから”
 というのは
 どういうことでしょうか」

「なんだよ。
 お前、非国民だから
 休めねーんだよ(笑)」

「あ、なるほど(笑)
 そういうことですね。
 大丈夫です、
 休みません」

 

一応、このブログを書くにあたり、
Uスケ君には「確認」しています。

アマダサンの度重なるパワハラ的な会話に、
嫌気がさしていないかと。

「Uスケ君、ここだけの話にするから、
 本当のことを言ってね。
 ヤツのデリカシーの無い冗談、
 あれ、本気でムカついてたりする?
 ブログに書いて気分害さない?」

心配したワタクシは、こっそりUスケ君に
探りの電話をいれました。

「大丈夫です、大丈夫です(笑)
 太郎さんには感謝していますし、
 ちゃんと冗談だとわかってますので」

と言ってくれました。

なので、ここからは安心して
ヤツの暴君ぶりをお楽しみください。

 

「そういえばUスケ。
 こないだのデザイン、
 “やっつけで”
 やったらしいな」


この聞き捨てならない、
突然の斬り込み。

“やっつけでやる”とは、
つまり「やっつけ仕事」のことであり
=間に合わせるためのいい加減な仕事
ということ。

「松とトシが言ってたぞ」


それを聞いて慌てたのが、松とトシ。

「言ってない、
 言ってない(笑)」


と、松は吹き出しながら否定。

「なんてこと
 言うんですか〜(笑)

 お〜いUスケ〜!
 言うてないからねぇ〜」


と、映像にむかって直接訴えたのはトシ。

「言ってたじゃな〜い、
 Uスケの仕事は
 やっつけなんですよって」

「お〜いUスケー♪
 俺はわかっているからな、
 忙しいのに
 お前はよくやっておる(笑)」


アマダサン自らも、映像のUスケ君にむかって呼びかけます。

しかしまあ、
部下を足蹴に「いい人」になろうとしているのは、
あろうことか社長本人。

大好きなんです、こういう
“トラブルの種”をまき散らすこと。

 

それに対してきちんと訂正したのは松でした。

「いやいや、
 この間の急ぎ仕事、
 Uスケが
 “おっつけで”
 やってくれました
 って言ったんです(笑)」


「おっつけ」と「やっつけ」。
一文字違って大違い。

それに振り回されるUスケ君も、
松もトシも、
堪ったもんじゃありません。

 

そして本日の全体会議でも、
Uスケ君は巻き込まれていました。

「おい!Uスケ!!
 こないだのデザイン出し、
 お前、
 ちょっと遅れたらしいな」


と、提出日の遅れの注意でした。

「はい、、、
 すみませんでした」


神妙な声色のUスケ君。

「手一杯で間に合いそうも
 なかったら、
 もうちょっと早く
 SOS出してくれる〜?」


叱っている、というより、
オモロイこと言いたいが為に
機を狙ったような口調のアマダサン。

しかし、当の本人は恐縮しまくり。

「はい、、、」

「そしたら助けようが
 あるからさぁ〜」

「はい、、、」


真面目なUスケ君です、
もう「ハイ」のひと言しか返せないほど
恐縮しています。

焦れたアマダサンは、相手が何も言っていないのに、
勝手に“トス”を上げ、
自分でオモロイことを
打ち込もうとしています。

「どうやって
 助けるかって?」

「そりゃお前には
 仲間がいるじゃない」


おや? 金八先生バリの、
いい話が聞けそうです!

「そん時は、
 同じデザイナーの松に
 お願いするのよ」


そうですとも!
会社なのです、一人で抱え込まず、
仲間同士でカバーし合えばいいのです。

「なんて言うかって?
 そりゃ決まってるじゃない。

『おい、松、
 お前ちょっと
 寝るのをやめてくれ』

 だよ」


……お願いの仕方、、、

「寝るのをやめてくれ、
 と言うんですか?」


余計、頼みづらくなった様子のUスケ君ですが、
そんなこともお構いなしに畳みかけます。

「はるちゃんだって
 いるじゃない」

「はるちゃんには
 なんと?」

「『はるちゃん、
 24時間後に
 寝てくれる?』

 だよ」

「えーーーーー」


どちらにも寝させない要求をするようです。
困ったのはUスケ君。

 

この数分後に会議は終了したのですが、
松とはるちゃんに申し訳ないと
大弱りのUスケ君は、
アマダサンの携帯に直接電話をかけてきたのでした。

「お〜、Uスケ。
 どうした?」

「自分が頑張るから、
 松とはるちゃんから
 睡眠を奪わないでくれ?(笑)」

「お前(笑)
 それじゃあまるで、
 俺がパワハラしてる
 みたいだろ(笑)」


してます。

「あのなあ、
 パワハラって
 いうのはな」

「受けとり方の問題
 でもあるけど、
 出し方の問題
 でもあるんだぞ」


出し方?

この説明、今ひとつ意味不明です。

「つまりなぁ、
 パワハラかどうかは
 出してる本人も
 決められる」


そうなの?

「だからパワハラは、
 俺が決めるんだよ(笑)」


【パワハラは、俺が決める】
格言のようにバシッと決まった台詞ですが、
この言葉こそ、パワハラ以外の何物でも無い。

しかし、これに対するUスケ君の受け答えは、

「それなら安心しました!」


だったそうです。

なにが? 安心?

なぜか、ここでも会話が成立していました。
ワタクシには考えられません。
ワタクシがおバカなのでしょうか、、、悩

ちなみにUスケ君は、
イラストも描けるGデザイナー。
先日ワタクシが構成作家として入ったテレビ番組で、
南海キャンディーズの山里亮太さんの
似顔絵なども手がけてくれました。

そして、アマダサンは、

「それでは戦に行って参る」


と、迷彩服着てでかけて行きました。

アマダサン、今日も元気です

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