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2021.4.19

#11うちのアマダサン「若かりし日のアマダサンと、今のアマダサン」

enpitsu

浅井 ユキコ

放送作家、コピーライター、編集・ライター

二十歳の時、放送作家事務所に所属し日本テレビ「高校生クイズ」などを担当。その後、活動領域を活字媒体に広げるべく広告代理店(株)エス・ピー・サービスに転職しコピーライターを学ぶ。さらに住宅雑誌では編集長を務めたことで、メディア(放送作家)、広告(コピーライター)、雑誌(編集・ライター)という3ジャンルに携わることができる異色の物書き。現在では自身が起業したライター集団(株)LOCOMO&COMOの代表と、社会貢献事業を行う一般(社)TERACO舎の理事を務めるなど、精力的に活動している。個人としては先祖代々ジャイアンツファンを語り、甲子園に行くために受験校を選択するなど大の高校野球好き。また、病院の病棟で看護補佐を行うなど何足ものわらじを履く意外性もある。

ワタクシのブログを、アマダサンの
ご学友・先輩・恩師の皆様に至るまで
楽しんでお読みくださっているのだそうで、
本当にうれしく思います。
ありがとうございます。

そんなアマダサン、学生時代はいかがでしたか?

 

ワタクシが最初にアマダサンに会ったのは、
アマダサンがまだ若い26歳のこと

 

当時ワタクシが所属していた作家事務所は、
『高校生クイズ』(日本テレビ系)
という番組を企画した会社でしたので、
日ごろは個々の仕事をしているにも関わらず、
この番組だけは社を挙げて、
所属する放送作家のほぼ全員が関わるというお祭り番組でした。

そんな年に一度のお祭り騒ぎの社内に、
フリーランスのAD
(アシスタント・ディレクター)
として加わったのがアマダサンです

当時ワタクシが所属する会社は、
外苑東通り(新宿区)に面したビルで、
2階と7階に借りていました。

2階が事務所としての機能をしており、
放送作家たちの作業もここでしていました。
7階は主に会議室です。

『高校生クイズ』の制作がスタートするのは、
毎年春頃、ちょうど今時分でした。

「さあー、今年も『高校生クイズ』の時期かー。
 今年もがんばろう!」

春になり温かくなったことで気分も爽快。

2階の窓を大きく開け、
外苑東通りを行き交う
車を眺めながら、

思いを新たにした
矢先のことです

ドルルン! ドルルン!
ドルルン! ドルルン!


という大きな音のバイクが近づいて来ると思ったら、

弊社のビルの真下に入って来て

ブォォォォォーン!


と最後の唸り声を上げて停まりました。

クッソうるさいバイクです!!

「どこの輩だよッ!!(怒)」
と思ったら、
うちのアマダサンでした


26歳のアマダサンは、イカツイ男でした。
黒の革パン・革ジャン、革手袋に
黒の尖ったライダースブーツ。

腰にはジャラジャラとウォレットチェーンをし、
「クロムハーツ」というブランドの
指輪にネックレスをした
いけ好かない男でもありました。

2階の窓から下を見ていたワタクシは、
そのクッソうるさいバイクが停まり、
バイクのエンジンを切って降り、
マットな黒い半キャップ(ヘルメット)を取った
その男の一部始終を見ていました。

バイク停車から1〜2分して、
ドカーンという
騒がしい音と共に、

部屋中の空気が全部
外に吸い込まれて
しまいそうなほど
勢いよく事務所のドアが開きました。

アマダサンの登場でした。

声に出す挨拶はなく、
頭をわずか3センチほど
ペコッと下げただけで、


7階の鍵を取って去りました。

とにかく26歳の頃のアマダさんは、
イカツイ、いけ好かない、感じ悪い
というカッコつけた野郎でした。

 

そんなアマダサンも現在51歳

 

25年も経つと
ずいぶんと変わるものです。

 

毎日おうちでお料理を
するのが趣味になり、
会社には「お弁当」
を持って来ます♡


しかも、わざわざおうちで紅茶と緑茶、
2つもペットボトルに仕込んできて、
楽しみながら飲んでいます。

  

なんて可愛らしいのでしょう♡

 

ある時はこんなこともありました。

「ユキ、これ作って来た。
 おまえ帰ってからメシ作るの
 大変だろ? 家で食べな」


さしだされた物を見ると、
なんと! 女性であっても
働いているとわざわざ作るのが面倒な

えのき茸の佃煮です


まるでおかんのようです(笑)

 

あの“イカツイ”、
若かりし日のアマダサンはどこへやら、
今ではお料理大好き、私の食事の心配までする
おかんのような人になっているのです。

 

しかも、クッソうるさいバイク野郎の時の、
イカツイ革手袋もどこへやら。

今では手荒れ用のクリームを塗ったからといって
バスの運転手のような
白い布手袋をし、

「ユキちょっとお願い。
 お薬飲めないから
 手伝ってー」


と、カプセルのケースを剥き、
口の中へ放り込んでほしいと言ってきます。


日ごろから白手袋を愛用しているなんて、
ミッキーマウスか運転手ぐらいしか見たことがありません


3錠もある薬を、1錠ずつ口の中に入れて
差し上げる。まるで介護の域です


こんなすっとぼけた表情、26歳の時には
ぜったい見せませんでした

 

今となっては、
あのイカツイ、いけ好かない、感じ悪い
アマダサンが懐かしいです。

 

今ではすっかり愛されキャラのアマダサンです

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