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2020.11.14

第4話「天田太郎です。名刺代わりに話します。の続きの続きの続き」

enpitsu

天田 太郎

代表取締役社長、元お笑い芸人

米国・オハイオ州立大学経営学部国際経営学科卒。大学卒業後、テレビ番組制作会社に入社。映像ディレクターを目指すが、父が起業した当社の経営がバブル崩壊の景気後、悪化。経営を立て直すために転職し、不動産広告を中心とした事業の軌道修正に成功する。しかしその後、リーマンショックにより再び経営の危機に。そこで、これまでの不動産広告事業だけでなく、当時ブームになりつつあったマラソンをはじめとするスポーツをもうひとつの業務軸にするべく「東京マラソン」などの仕事を受注。以来、マラソンをはじめとするスポーツイベント運営などを通じ、地域と人をつなげる社会貢献活動も精力的に行っている。また、外部講師として企業の採用活動サポートなども手掛けるほか、広告・PRの視点での企業コンサルティング、企業ブランディング等を得意とし、大学では「自己ブランディング」というテーマで非常勤講師も行う。

倒産寸前で瀕死の状態!!!
命をつないでくれた1物件目から、
健康に迎えそうな2物件が!!


床に頭をこすりつける勢いで何とかいただいた記念すべき最初の仕事。

その案件により危険な状態から脱したところで、
タイミング良く次の2案件目をもらうことができました。

運がツイテきています


その2案件目の登場で、少しずつ健康体を取り戻していきます。
さらにそのお客様から他支社の方を紹介していただき、
そこからもお仕事が舞い込んでくるようになりました。

完全に運を味方につけました


だんだん忙しくなっていきます。

忙しくなるのは嬉しいことですが、まごまごするのは
やはり今までやったことのない「マンション広告」というお仕事だから。

しかし、仕事のジャンルは違えど今までの経験が役に立ちました。

僕がこれまでやってきたテレビ番組の制作と、
広告物であるチラシやパンフレットの制作ではやることは全く違いますが、
基本的に、ものづくりという観点は一緒なんですよね。

手前味噌にはなりますが、
僕の強みは、元制作者であったことだと思います。

相手のニーズを聞き出し、
それを頭の中でビジュアル化し、
的確にデザイナー、コピーライターに指示を出す。

このようにしっかりディレクションすることで、
効率もよくなり、数多くの仕事をこなせるようになります。

お客様のご要望を的確に捉えて形にすることで評価をいただき、
また、次の案件をちょうだいできるようになる。

ありがたいことに、
瀕死の状態だった会社を半年〜1年で立て直せたのは、
僕が元制作者であり、
「ものづくりの仕方」がわかっていたからだったようにも思います。

 

それからというもの
父の創業したこの会社を安定させるため、
母が住む実家を守るため、
働きまくりの毎日です。

 

ちなみに不動産の集客は土日がメイン。
土曜日、日曜日はお仕事をちょうだいしている
マンションの販売センター(モデルルーム)を毎週、訪問しました。

その週の状況を伺い、翌週のチラシの方向性を聞き出し、

月曜日 社内のコピーライター、デザイナーに報告、制作開始
火曜日 原稿を用意し、チェックバック
水曜日 入稿
木曜日 印刷
金曜日 納品
土曜日 新聞折込


土日の集客状況を現場で確認した時点で翌週の仕事がスタート。
また月曜日を迎えます。

これを休むことなく続けました。

がむしゃらに仕事しました。

そして
時にはお客様と食事会
時にはお客様とゴルフ
時にはお客様とキャンプ
時にはお客様とスノボ

とご一緒させていただき、
楽しみながら多くのことを学ばせていただきました。

 

バブルの崩壊後、
日本の景気は相当なダメージを受けたことにより、
僕の父の会社もかなりの痛手を被りました。
倒産した会社も多かったことでしょう。

しかしその数年後には、マンションの供給戸数は加速して増え、
僕の会社もたくさんお仕事がいただけるようになりました。

非常に運がよかったと思っております。

 

そして、
社員旅行に行けるようにまでなりました


最初の場所は香港へ
おいしい紹興酒、死ぬほど飲みました。

次はラスベガスとロサンゼルス
一睡もせずにスロット、打ち続けました。

最後は
父が一度は行ってみたいと願っていた北京へ
万里の長城でハーモニカ吹いて、かっこつけました。

 

そして僕が入社して5年後、
33歳のときに父から告げられるのです。

「太郎。今やもう、
ほとんどのお客様がお前のお客様だ。
俺の時代は終わった。
ここで社長を譲る。
お前の会社としてやってくれ」


このような社長引退宣言を受け、
僕の社長としての人生が始まります。

ということで、この続きは第5話でお話しましょう。

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