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ライティング事業 2020.11.24
#06うちのアマダサン「何故だ! 時代に逆行する“ハラスメント”でコミュニケーション」
浅井 ユキコ
放送作家、コピーライター、編集・ライター
二十歳の時、放送作家事務所に所属し日本テレビ「高校生クイズ」などを担当。その後、活動領域を活字媒体に広げるべく広告代理店(株)エス・ピー・サービスに転職しコピーライターを学ぶ。さらに住宅雑誌では編集長を務めたことで、メディア(放送作家)、広告(コピーライター)、雑誌(編集・ライター)という3ジャンルに携わることができる異色の物書き。現在では自身が起業したライター集団(株)LOCOMO&COMOの代表と、社会貢献事業を行う一般(社)TERACO舎の理事を務めるなど、精力的に活動している。個人としては先祖代々ジャイアンツファンを語り、甲子園に行くために受験校を選択するなど大の高校野球好き。また、病院の病棟で看護補佐を行うなど何足ものわらじを履く意外性もある。
アマダサンには
「ヤブ医者」
と呼ぶ友達がいます
ワタクシたち社内のメンバーが、その「ヤブ医者」に会ったのは、
マラソン大会の仕事で東北へ向かう途中のキャンプ場でした。
アマダサンは遊びの天才でもあるので、
仕事の“ついでに”遊びを入れることが多々あります。
この時も宿泊費を浮かすためと社員孝行をするため、
東北へは車で向かい、その途中にキャンプをして楽しむことになりました。
そこで顔を合わせたのが、先のヤブ医者です。
「今日のキャンプのメンバーを紹介します」
「こっちがうちの会社のメンバー。
そして僕の双子の娘たち、
そのお友達の○○ちゃん、
○○ちゃんの父親のヤブ医者。
以上です」
ちなみにヤブ医者と呼ばれたその方は、
患者様に優しい立派な医師です。
その人をつかまえて「ヤブ医者」だなんてあんまりです。
しかもご自身のお子さんの前でヤブ医者呼ばわりなんてあり得ないと思い、
ワタクシはそのヤブ医者と呼ばれる男性に直接話しかけました。
「本当にすみません」
「うちのアマダ、
悪気はないんですけど
すぐ調子に乗る病を抱えております」
「なんとお呼びしたら良いか、
お名前を教えていただけませんか?」
謝罪と共に個別に名前を教えてくれるようお聞きしました。
するとヤブ医者はこう答えました。
「あ、ヤブ医者でお願いします」
「気に入っているのですか?」
「ええ、気に入っています」
不思議です。成立していました。
仕方なくワタクシも、バーベキューの準備などで用事があるときは
「すみませんヤブ医者、
そこのお肉を取って頂けますか?」
という具合に話かけます。
が、なるべく名前をお呼びしたくないので、
──呼ばれているご本人が良くても、
呼んでいるこちらが恥ずかしいので
できるだけ用事を作らないようにしていました。
しかし、子供というのは遠慮がない。
アマダサンちのやんちゃな双子の娘たちは、遠くの方から大声で
「おーいヤブ医者〜〜〜〜〜ッ!!
早くバドミントンしようよー」
などと叫んでおります。
なんて可哀想な! よしてあげればいいのに……と思ったのも束の間、
ヤブ医者の娘までも
「ヤブ医者ッ! 早くしてッ!」
とヤブ医者呼ばわりでえばっています。
この時はじめてヤブ医者の「癖(ヘキ)」を知り、
名前をお呼びすることに躊躇がなくなりました。
こんな調子ですから、
身体的特徴のある方はすぐにあだ名がつけられます。
うちのメンバーでもこんな人物がいます。
中塚→サバ塚
(頭が禿げててバッテラのように光ってるから)
中谷(なかや)→パーやん
(ヘルメットをしなくても、藤子F不二雄の『パーマン』に出てくる
パーやんに似ているから)
パーやんに至っては、今やクライアント様まで
「パーやん」と呼んで可愛がってくださり、
名刺にも「中谷“パーやん”信一」と書かせていただいております。
その他の方々のラインナップをご紹介すると共に、
ここでまとめてお詫びさせていただきます。
背が小さい男性のあだ名
→コロボックル
高校時代の恩師・進先生のあだ名
→トマル(進まずに止まる)
下アゴが出ている男性クライアント様のあだ名
→宇宙戦艦ヤマト
お顔立ちが少し厳つい男性クライアント様のあだ名
→シュレック
やや魚眼的なお顔立ちの女性のあだ名
→新幹線
香水の香りが特徴的な女性のあだ名
→キリン臭(「お前キリンみたいなニオイがするな」と言ったそうです)
取り急ぎ以上の方々、本当に申し訳ありませんでした。
また、ここに書いていないだけであだ名をつけられた皆様、
ワタクシも何名もの方のお顔が浮かびますが、
併せましてお詫び申し上げます。
しかしあだ名で呼んでいるうちはまだいいのです。
ご本人も楽しそうにしていらっしゃいますので。
問題なのは以下の発言です。
奥様の写真を見せてくださった
クライアント様に対して
→「嫁ブスですね〜!!」
クライアント様に「殺すぞ」と言われていました。
ダジャレがお好きな
男性クライアント様に対して
→「相変わらず馬鹿ですね!!」
クライアント様に「ありがとう」と言われていました。
頭皮がお禿げになっている
男性クライアント様に対して
→「いつまでハゲてるつもりですか?」
クライアント様に「これからもずっとだわ!!」と言われていました。
大柄で体格がいい
男性クライアント様に対して
→「どこのデブかと思いました」
クライアント様に「オブラートに包め」と言われていました。
アマダサンにツッコミを入れた
男性クライアント様に対して
→「ツッコミ下手か!」
クライアント様に「イマイチかあ〜」と反省させていました。
こんな身体的な特徴などを捉えて発言できるなんて、まるで、
目の不自由な女性に向かって
「お母さん、めくらかい?」と言って笑いをとる
毒蝮三太夫さんぐらいしか思いつきません。
そう思うと、
改めてアマダサン、ディスリスペクトです。
最近では小学校であだ名が禁止になるなど、
ハラスメントやいじめに対する社会の意識が変わってきました。
そんな中、率先して小学生男児並みの幼稚な発言で
お相手と仲良くなろうとするアマダサン。
本人はそんなつもりがないものですから、
お相手も笑って打ち解けてくれているのでしょう。
本当にありがたいことです。
でももう少し、慎んでくれ。
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