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ライティング事業 2020.10.1
体重三桁の男、「開沼豊」に迫る。
開沼 豊
脚本家、構成作家、演出家、俳優
1980年6月25日生まれ O型 埼玉県出身。東京造形大学デザイン学科映画コース卒。大学在学中から芸能活動をスタート。し、現在はテレビ番組の構成やドラマの脚本を担当する傍ら、舞台公演の脚本、演出を中心にWEB動画やイベント構成などにも参加している。俳優としてもドラマや映画、舞台などに出演している。日本脚本家連盟会員。ブルーエール。劇団ロクタク。
「様々な肩書を持つ開沼豊。これまでの経歴に迫るべく本誌が独占取材を行った!」という“テイ”で記事を作成しております。この男がなぜ太っているのか、本文を読めばわかるとか、わからないとか。
ここに2020年で40歳を迎えた太った男がいる。
彼の名は「開沼豊」。「かいぬまゆたか」と読む。
現在の体重は112キロだ。
職業は「脚本家・構成作家・演出家・俳優」と、様々な肩書きを持っているが、元々は売れないお笑い芸人として2000年にデビューした。
勘違いしてはならない。お笑い芸人ではなく“売れない”お笑い芸人だったのだ。
一人の男として最も貴重な期間である20代を丸々「一人コント」に費やしたにも関わらず、業界の凄い方々にまったく太刀打ち出来ず、ネタ番組に何回か出演したぐらいのレベルであったこの男。
ある時、一流の放送作家の先生に「作家になれば?」と言われたそう。その先生曰く「お前の台本はよく出来ている。が、それを演じきれていない。他の人が演じればもっと面白くなる。そういう奴は作家になった方が良い」と。
その言葉を鵜呑みにしたこの太った男は、お笑い芸人を続けながらラジオドラマで脚本家デビューを果たす。
その後、更に太った29歳の頃に売れないお笑い芸人を引退し、売れない構成作家として「ルミネtheよしもと」をベースに活動をスタートさせる。
同時にこの男は演劇の脚本・演出にも手を出したのだ。それまでまともに観劇すらしてこなかったこの男だが、作家として案件を「受注する」だけでは無く、自分の作品を世の中に「発信できる場」が欲しいと劇団を結成。今では年間に3〜5本の舞台作品を担当している。
一方で、テレビでは現在、報道番組をレギュラー担当。他にも不定期に「WEB動画」や「企業VP」「WEB生放送番組」や「企業イベントの企画や構成」「芸能プロダクションの養成所講師」なども担当している。
太っているクセに、たまに人から「マルチですね」と言われるとか。普通なら言われて調子に乗りそうな言葉だが、この太った男は生まれながらのマイナス思考の持ち主。「マルチ=中途半端」と言われている気がするとか。
太っているクセに「どれもこれもその道だけを専門にしているライター以上のクオリティを出してやる!」と気合いを入れて取り組んでいるそう。太ってるクセに気合いの入れ方だけは超一流のようだ。
演劇ではやはりコメディ作品が多い中、笑いがほぼ無いような作品も手掛けている。酔っ払うと「『お客様の五感すべてに訴えかける』をテーマに、あの手この手で頭を捻らせて実践してるんだ」とか言ってるらしい。体重が三桁の男とは思えないような発言だ。
そんな中、2019年は「ハイポジ」というコメディテイストの連続ドラマの脚本も担当。NHK BSプレミアムでも「お父さんと私のシベリア抑留記」という戦争ドラマも書いた。作品の振り幅が大きいが、コント出身であることと、これまで多岐に渡るジャンルの演劇を創っていたことが功を奏したのではないだろうか。
また、お笑い芸人としての名残か、「太った俳優」としても活動している。現在も続いている「ミュージカル忍たま乱太郎」には10年以上連続で出演しているそう。ダンスも歌も下手クソなのに、なぜこの男は出演し続けているのか。2.5次元舞台には若手イケメン俳優しか出演できないはずなのに、なぜこの太ったおじさんが出演できているのか。これはまるで都市伝説だ。他にも、たまに映画やドラマにも出演しているそう。なぜだ?なぜなのだ?謎は深まるばかりだ。
ここで、この太った男からのメッセージが届いたようなので、紹介しよう。
「どれもこれも、もっとお話できるエピソードは沢山あるのですが、ココに上げられる範囲となるとこんな感じです。なので、もし僕にご興味を持って頂けたら、いつでもどこでもお呼びください。詳しくお話に参りますし、企画の話であれば、仕事になるかどうかわからないブレスト段階でも構いませんので、お気軽に」。
なんだ? この少し爽やかなテンションはなんだ? イライラが止まらない。
だが、この太った男。
2020年7月25日現在で体重が112キロもあるクセに「フットワークの軽さ」がセールスポイントだとか。一度、どんな男か、その時どれだけ太っているのか、会ってみるのも面白いかもしれない。