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2022.12.2

#26 うちのアマダサン「今年アマダサンが頂戴したお仕事」

enpitsu

浅井 ユキコ

放送作家、コピーライター、編集・ライター

二十歳の時、放送作家事務所に所属し日本テレビ「高校生クイズ」などを担当。その後、活動領域を活字媒体に広げるべく広告代理店(株)エス・ピー・サービスに転職しコピーライターを学ぶ。さらに住宅雑誌では編集長を務めたことで、メディア(放送作家)、広告(コピーライター)、雑誌(編集・ライター)という3ジャンルに携わることができる異色の物書き。現在では自身が起業したライター集団(株)LOCOMO&COMOの代表と、社会貢献事業を行う一般(社)TERACO舎の理事を務めるなど、精力的に活動している。個人としては先祖代々ジャイアンツファンを語り、甲子園に行くために受験校を選択するなど大の高校野球好き。また、病院の病棟で看護補佐を行うなど何足ものわらじを履く意外性もある。

皆さま、半年ぶりの更新、
誠に申し訳ございませんでした。

「言い訳はいいから、早くアマダサンを出せっ!」

という声が飛んできそうですが、、、

弊社としてもワタクシ個人としても、
新しいお仕事にチャレンジさせていただいた
1年となりました。
誠に感謝しております。

 

が、ちょっと聞いてください。
今年のワタクシのお仕事といえばこんな感じでした。

 

とある一流企業様の配信番組の台本では、

「おまえ、
 つまんねーヤツだなあ!」


というセリフを書き、

はたまた
地方でトップシェアを誇る、
ある会社様からは

「チャバネゴキブリについて、
 コラムをお願いします」


と依頼され。

 

ええ、それもこれも
うちのアマダサン
がお仕事を頂戴し、
ワタクシを任命した案件なんですけどね。

 

どういうことかって?

 

はい、書ける範囲で説明させてください。
まずはある会社様の配信番組の件から。

前回の話でも書いた通り、
今や社内外への発信として
テレビさながらの動画番組を使う組織が
増えてきました。

該当の企業様も自社ビル内に
素晴らしいスタジオを設営して
本腰を入れております。

その企業様のある部署から、
うちのアマダサンに演出を
依頼してくださったのですが、、、

「Kさんっ!!
 やっちゃいましょうよ!!」


などとそそのかし
うちのアマダサンは、司会をされる
“ど偉い女性部長様”に
おピンクのミニスカワンピース
を着させて
カメラの前に立たせることに
成功しています。

この“ど偉い女性部長様”とは、
業界では重鎮であり、
なんならNHKの番組にも出演
するほど有識者として有名です。

 

その御方をつかまえて、

「イェェェェェ〜イ!!
 イエイ、イエイ」


という第一声でスタジオに飛び出させ、
漫才師のような演出をしています。

 

そして先ほどのセリフ、

「おまえ、
 つまんねーヤツだなあ!」


などという、とんでもないことを
口にさせているのです。

この御方に、そうした素質が
あったのかもしれません。

しかしこのセリフ、
うちのアマダサンの普段の会話、
そのものですよね。

 

それなのにアマダサンは、
あたかもワタクシが率先して
書いたかのように

「ユキ、いーんだよ、
 そんぐらい
 書いちゃって(笑)」


などと言います。
嫌でしょう?

普通仕事をしていて、
こんな文章を書くことってあります?

お客様からのメールの返信に
「おまえ、つまんねーヤツだなあ」
なんて書かないですよねえ。
心で思っていたとしても。

ビジネス言語には適さない文章です。

それなのに、
「おまえ、つまんねーヤツだなあ」
と書いてお金がいただけるなんて、
ある意味、夢の国にいるようです。

 

その仕事で“暴言セリフ原稿”
を書いたあと、
次のワタクシのお仕事といえば

「チャバネゴキブリ」について
というコラムが待っています。

──これも、普通の人生の中で
待っているはずのない
お仕事なんですがね。

「ユキ!おまえ、
 チャバネゴキブリ、
 好きだったよなあ?」


突拍子もない角度から
話しかけてくるのが、
うちのアマダサンです。

(好きなヤツがいるかボケッ)
と思いながらも、努めて冷静に

「いいえ」


と答えると、

「いーんだよ、
 好きなんだよ」


とお決まりの“決めつけ”をし、

「あのなあ、
 俺も知らなかったけど
 チャバネゴキブリには
 浪漫があるんだよ♡」


などと、訳のわからないことを
ぬかしています。

(……ねえよ)


と心の中で思っているワタクシに、
アマダサンはさらに続けます。

「あいつら、
 臭いがするって
 知ってたか?」

(……知らねえよ)

「すげえクサイ臭いが
 するらしいわけ」

(……驚かねえよ)

「それを嗅ぎ分けられる、
 人がいるんだよ」

(…………?)

「ゴキブリ・ソムリエ
 みたいなの!
 すごくない!?」


ゴキブリ・ソムリエ〜?
真っ昼間から
なんの話をしているんだ、こいつは。

確かにすごいけど、結論はなんなんだ。
前フリでやけに盛り上げてくるので、
嫌な予感が拭えません。

「ということで、
 そのコラムを」

「ユキが書くことに
 なったから」

「よろしく〜!」


えええええええ!!!!!!!!!


なんなんですか、
そのゴキブリのコラムって。

ゴキブリのコラムを書くなんて、
ライター人生のプランに1ミリも
ありませんでした。

ゴキブリについてコラムを……。
同業者の中でも、
書いたことがある人なんて
まず、いないでしょう。

いるとしたら、
ゴキブリ同好会の同人誌のライター
か何かではないかと思います。

ワタクシは、アマダサンと居る限り、
オモロ〜な人生になるように
できているようです。

そんなワタクシは、
ゴキブリはおろか
昆虫全般が苦手です。

クワガタやカブトムシですら
ゴキブリに見えます。

美しい昆虫のようにいわれている
蝶々だって、、、
無理です。

カマキリ、セミ、トンボ、
ああ〜無理無理。

鈴虫、バッタ、カマドウマ、
無理無理無理無理無理。

 

しかし、仕事ならば仕方ありません。
ワタクシは震える手と吐き気を抑え

グーグルで
「チャバネゴキブリ」
と検索しました


出てきました…… オエッ

写真で出てきます…… オエッ

 

どんな趣味の人が撮ったのか、
正面を向いているチャバネゴキブリの
ナイスな一枚も出てきます オエッ

何度も嘔吐き、
涙目になりながら
チャバネゴキブリの頁を見て
勉強します。

 

で、結局、

チャバネゴキブリは、
唐揚げに目がない。
彼らは、グルメなのだ。


などというコラムを書きました。

 

このコラムは、
掲載が決定しましたら
皆さまにも是非
公開させていただきたいと思います。

 

ゴキブリコラムを書きながら、
何度も嘔吐いたワタクシですが、、、

安心してください。

今ではチャバネゴキブリの写真を見ながら、
唐揚げが
美味しく食べられるようになりました。

 

「暴言セリフ台本」
 に
「ゴキブリコラム」

 

これがワタクシとアマダサンの
今年のお仕事です。

ワタクシが、人より珍しい体験を
させていただいているのも
うちのアマダサンのおかげです。

そして、お仕事をくださった皆さま
本当にありがとうございました。

 

年内中にもう1本ぐらいアップしたく、
皆さまどうぞよろしくお願いいたします。

 

もしかしたら、、、
良いお年をお迎えくださいませ。

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