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ブログ
印刷物の企画制作事業 2020.10.1
挿絵イラストが喜ばれた、ある企業のパンフの話
中山 裕介
グラフィックデザイナー、イラストレーター
新卒入社したパッケージデザイン専門の制作会社でデザインを担当し、フリーランスへ転身。前職では主に大手食品メーカーのリニューアル商品やプライベートブランドなど「長く愛され親しまれる商品」のデザインに携わった。イラストやロゴ等、小さくても「空気感や存在感の核」となるようなものを意識した制作を行っている。またプライベートでは、現在の実家である埼玉に祖父が「土地を切り開き、自らの力で畑を耕し農業を始めたこと」に感銘を受け、いつか農業や埼玉に恩返しをできることがしたいと思い立つ。貸し農園で野菜作りにチャレンジしたり、各地を旅行し地産品や風土を肌で感じるなど経験を積んだことで、2020年より埼玉でアドバイザーに認定を受け施設での支援活動も行っている。
「仕事のシーンが伝わるイラスト」を何より大切に描きました。
今回のブログでは、大和ライフネクスト様の営業用資料の冊子にイラストを使用していただいた時のことを話します。
この案件のイラストのポイントは3つです。
1、コンセプトに沿い、あたたかみとデザイン性を意識
2、幅広い年齢層に受け入れられる普遍性
3、デザイナー、クライアント様との共創
この資料を手に取る方々の年齢層や、実際のサービスに携わる方々を意識し、人と人とが触れ合う温かみが感じられる普遍的なテイストのイラストを目指して制作しました。
1、コンセプトに沿い、あたたかみとデザイン性を意識
「マンション管理業務のサービスを説明する」とひと言でいっても、専門的な知識のない入居者の方であれば、内容が難しかったり、イメージしにくいものもあることでしょう。
そうした“難しそう”という印象を払拭する意味でも、イラストを入れる事で親しみのある印象を与えられると共に、視覚的に伝えることが可能になります。ただし、イラストを入れることで返ってチープになってしまうこともあるので、今回注意した点は、色数を抑え、線をシンプルにすることでデザインの質を落とさず、相乗効果を狙えるようこだわりました。特に線の太さを意識し、チープさが出ないように気をつけました。
2、幅広い年齢層に受け入れられる普遍性
この資料を手にする方の年齢層は様々です。また、マンションという生活の場所であるという視点から、自分自身の生活のため、家族のため、老後のためなどその想いも様々でしょう。
イラストを描く際、それらを考慮していかなければなりません。そこで、表情や体のラインをシンプルにする事で、どこかで見た事があるような普遍的な親和性を持たせつつ、クライアント様の企業カラーに沿ったオリジナル性もエッセンスとして取り入れるよう意識しました。
3、デザイナー、クライアントとの共創
当社内の制作現場としては、デザイナーとの打ち合わせを通して「デザインのどの部分でどのように使用するか」「イラストでどういった内容を伝えるか」などをしっかりと擦り合わせながら進めていきました。
この部分を重視してイラスト制作をすることで、デザインとの融和性が高まり、コンセプトを体現した、効果的なイラスト表現を生むことが可能だと考えています。
顔を合わせて打ち合わせをする大切さ
今回のお仕事では、デザイナーと共にクライアント様との打ち合わせに同席させていただく機会もあり、実際の社員の方や会社の雰囲気もしっかりと感じ取った上でのイラスト表現ができました。直接お話しを伺えたことで会社独自の空気感をイラストに加えられたのではと自負しています。
また、統一感を意識した上で11冊分の表紙にもイラストを使用したのですが、前職でのパッケージデザインの経験を生かし、”顔となる” 効果的なデザインをご提案できたと考えています。
さらに、デザイナーと一緒に役割を分担して進めたことで、スピーディーで臨機応変な対応が取れたと感じています。
“絵に命が宿っていく感覚!?”
以上の3点をポイントに制作したイラストを用いることで、統一感のあるデザイン展開と人のあたたかさを感じられる冊子集をご提案することができました。
通常なら、オリジナルイラストを新しく描き起こすとなると、
イラストレーターの作業時間などに時間がかかる時傾向にありますが、
弊社なら、
デザインとイラストの両方に精通しているため
スピーディーでスムーズなご提案が可能です。
トータル的な視野を持った広告宣伝物のデザイン提案に加えて、オリジナルのイラストを使ったデザインを考えられている場合でもお力になれますので、お気軽にご相談くださいませ。
お仕事を通してご一緒できる機会を楽しみにしております!